自民党の石破茂元幹事長の派閥会長辞任を受け、石破氏と公私ともに親しい国民民主党の前原誠司衆院京都2区代表代行は22日、記者団に前日、石破氏に会ったと明かした。前原氏の意志を尊重するとした上で、「自分のため、仲間のため、そして何より日本のことを考えての決断だったのだろうか」と語った。
前原氏と石破氏は長年、与野党の枠を超え、現実的な安全保障問題を考える勉強会を主宰してきた。プライベートでは、共通の趣味である鉄道に関するテレビ番組で共演したこともある。
前原氏によると、2人は前日のセミナーでパネリストを務めていた。辞任に至る直接の話し合いはなかったが、石破は控え室の席に着くなり、突然「前原さんの気持ち、わかるよ」とつぶやいたという。前原氏も、立憲民主党など野党に入党した際、自分の政策集団のメンバーから離反された経緯がある。
石破氏との今後の協力関係について問われた前原氏は、「信頼できる政治家の一人として、今後もお付き合いをさせていただければ幸いです」と答えた。